暖冬と言いますよりは季節が1月ほどずれているような気もします。来週には天気が回復するようです。東京個展は天候はどうなる事か、天災、人災が無く無事に開催できればいいですね。
さて、長く個展を続けていますと、木地からのオーダーメイドに教えられることが多く多種多様の考え方に驚きもあり勉強にもなります。そのお陰で少しずつですが改良して今があります。面取りも拭き漆仕上げもオーダーの中から生み出されています。認知されてから、いろいろな作り手の方も面取り、拭き漆仕上げを試みていますね。何故、児玉龍兒と違うのか、同じ漆ですよね、と、私と違うところは、そこに行きつくまでの経緯ですね。児玉龍兒の作品が売れているから真似しようと考えては行きつく先は別世界です。動機は単純明快です。ご依頼の方に喜んでいただこうの一点です。最初の頃より面取りの変化も時代のニーズに合わせているだけです。人の真似をする事は間違いではなく大切な事ですが、ご依頼する愛棋家の方と置き去りにしては自己満足の世界で終わってしまいます。真似をする方は才能豊かな作り手の方です。目線を変えれば面白い作風が生まれます。私も天狗にならない様に口うるさい先生方に酒を呑ませて本音を聞き出しています。これが酒行のひとつの目的です。でも、思いがけない問題も出てきます。 |